下関市の法輪山覚苑寺のブログ | 紅葉の寺　法輪山覚苑寺＜下関市＞

今年も蓮が開花しました。　この蓮は何年も前に九州のお寺の和尚様が蓮根を分けてくださったものですが、毎年春に株分けし肥料を与えてやりますと、夏の暑い時期に見事な花を咲かせます。
ところで、蓮の花は仏教の象徴とも言われますが、それはなぜだかご存知ですか。
蓮は、汚れた泥水の中で成長しながら清浄な美しい花を咲かせます。そして、泥水が濃ければ濃いほど、はすの花は大輪の花を咲かせます。水がきれいだと大きな美しい花は咲かないそうです。
泥水とは即ち俗世の迷いや煩悩など私たちの生きている世界です。人々は欲望にまみれ、辛いことも悲しいことも多い世の中ですが、この体験がない限り人間は悟ることはできない、ということをお釈迦さまは説いているのであります。