2016年10月06日 [日々雑感]
太鼓が帰ってきました。
本日、太鼓の修理を依頼していた岡山の備中太鼓工房の長原さんが修理の終わった太鼓を届けてくださいました。大、小、二つの太鼓の修理を頼んでいたのですが、この二つの太鼓、大きい方は直径72p、小さい方でも54pもあり、長年、寺の蔵の中でほこりをかぶって眠っていたものですが、置き場に困り処分しようとしたところ、出入りの大工さんが「方丈さん、これらの太鼓を捨てるなんてとんでもないですよ。御覧の通り、江戸時代の古い年号も記してあるし、今時、こんな太いケヤキなんて手に入りませんよ。」 そんなわけで、思案の末に備中太鼓工房さんに修理を頼むことに。本日、見違えるように綺麗になって帰ってきました。はるか江戸時代の昔、山内に響き渡っていた音が数百年の時を経て、これからまた聞かれることでしょう。因みにこれは、修理中の写真です。太鼓が作られたときや皮を張り替えた江戸時代の月日が記してあります。大変傷みもひどかったので補強材を入れて頂きました。